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執筆者の写真のらぼ爺

古書


なんとも古びた木箱ですね。

〇スの下には右から「杉山農園柑橘部」と書かれています。きっと籾殻に包まれたミカンがこの箱で送られてきたのでしょうね。

余談ですが、いつから右書きから左書きになったのか調べてみました。

てっきり戦後だと思ってましたが、私が生まれた昭和17年に文部省指導で統一されたのだそうです。それまでは右書き左書きが混在して紛らわしかったようです。

この箱がなんで我が家にですが...

一昨年義母が他界し、義弟が物置の整理をしたところ、この箱が出てきました。

義弟から処分について相談があり、とりあえずこちらへ来る便があったので届けてもらったわけです。

箱の中には、本がぎっしりと詰まっており、ひとりではとても持ち上がらないほど重さです。

さて、どんな本が詰まっていたか。

シリーズもので、「新日本少年少女文学全集」全40巻が入ってました。

発行所 (株)ポプラ社 定価300円

のらんぼ村会員さんは年配者が多いので、一度ならず二度も三度も手に取り読んだ作家ばかりだと思います。

作家の名前を書き連ねますので、昔を思い出してください。

森鴎外(昭和34年発行)に始まって、夏目漱石・小泉八雲・国木田独歩・島崎藤村・有島武郎・石川啄木・巌谷小波・鈴木重蔵・志賀直哉・武者小路実篤・芥川龍之介・菊池寛・佐藤春夫・室尾犀星・小川未明・山本有三・山村暮鳥・北原白秋・豊島与志雄・宇野浩二・坪田譲治・浜田廣介・宮沢賢治・中勘助・吉田二郎・千葉省三・川端康成・青木茂・中西悟堂・椋鳩十・壺井栄・木下順二・新美南吉・国分一太・火野葦平・その他詩集

アチーブメントテストに出てきそうな懐かしい作家ばかりですね。

本は原文のまま、漢字にはルビ、難しい言い輪回しには巻末に説明付きと小学高学年から中学生向きではありますが、行間は広く、少々目の疲れた我々でも大変読みやすく編集されています。

さて、誰が読んだの?

当時13歳の少女がいたんですね。

全部読んだの?

答え「なにもすることがなかったらみんな読んだわよ」ですって。つまり読破したことだよね。いまだに癖は抜けません。活字を追うのがだーいすきです。

今、玄関脇に寺田寅彦全集とともに鎮座しています。かなり邪魔です。トイレに立つたびに足をぶっつけそうになります。

ヤフオク辺りで一冊500円~1000円くらいで出されていますが、面倒くさいことはしたくありません。

金田一図書館で相談してみようかと思ってます。




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