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執筆者の写真のらぼ爺

川甚


1/31で葛飾柴又にある「川甚」が、コロナ禍の影響で231年の歴史に幕を閉じたことは知っておられると思います。

実はこの店には忘れられない思い出があります。

私が25歳頃だったと思いますが、仕入れ先のご招待で上司と二人でお邪魔したことがありました。

通された部屋は、かなり広い部屋で相手さんを入れて4人という贅沢な宴席でした。

思い出と言うのは、酒もほどほどに入り、固い雰囲気がほぐれた頃でした。

相手さんのお一人、年は30歳前後の方が突然豹変したのです。まさに突然です。それまでは猫を借りてきたかのように物静かに飲んでいたのが、ホントニホントニ 猫が豹 に変わったのです。私らは、得意先側です。その客に対して意味不明な罵詈雑言を浴びせてきたのです。

さて、どうなりましたか。

実は、私の上司K氏も相手さんに負けず劣らず酒癖の悪い方でした。

負けてはいられません。

さあ、始まりました。大立ち回りには十分すぎるくらいの広さです。

きっかけはなんだったか忘れましたが、取っ組み合いの大喧嘩となりました。

K氏は175㌢位で大柄ですが、相手さんは160㌢位の小柄な方でした。

組み合った二人、K氏が相手さんを思い切り投げ飛ばしました。

投げ飛ばされた相手さんは、そのまま3~4㍍先の二枚仕立の障子にぶつかりました。

いくら小柄でも障子では受け止めようもありません。

鈍い音とともに二枚の障子はハチャメチャに壊れ、見るも無惨な障子が今も目に焼き付いてます。

社会に出て間もない私には、その時ほど酒の恐ろしさを感じたことはありませんでした。

翌日、上司とともに謝りにきたことは言うまでもありません。

その相手さんは覚えてないと言ってました。

虎さんの話から川甚のことが出るといつも思い出します。

のらんぼ村にはこのような人はいません。いつも楽しい酒が飲めて幸せです。

誰か....待ってま~す。

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