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執筆者の写真のらぼ爺

秋色

更新日:2020年11月1日

隣家の秋色をお楽しみください。



かつて夏の陽射しが たけだかい木々の葉先に揺れ

森の下草の上にまでにふり注いで青い実を 気づけば秋の色に染め上げていった

幼い夢の頭上にのっていた麦わら帽子の丸い形の中で いち季節もまた成熟したときに


木のした道のこの実を拾う子どもたちも去って

別れにあたって思い出されることもなかった麦わら帽子は

いま森の奥のくぎつけにされた別荘の部屋に

夏のぬけがらのようにおかれ 秋風の音を聴いているだろう

その丸みの中にいっぱいの記憶を 来年まであたためつづけることができるみたいに







いかがでしたか。

私は四季のなかでこの季節が一番すきではありません。




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